本日の山田桂月堂羽二重旦那の日記は、どら焼きについてお話させていただきます。よろしくお付き合い願います。
どら焼きは和菓子屋の看板・・・
武蔵棒弁慶が手傷を負い、武蔵野のある民家で手当を受けた折、そのお礼に軍楽器である銅鑼を置いて去った。 この銅鑼を用いて「助惣(すけそう)」という人が「ふやき」を作り「助惣のふやき」として売り出したが、江戸中期になって、銅鑼の上で焼くので「どら焼き」と改められたのがどら焼きのはじまりのようです。
江戸後期になって、卵、砂糖、小麦粉の生地にあんをつけて、銅鑼型に焼いた「どら焼き」が売り出され、その後現在のような皮を焼いて餡をはさむようになった・・・・・・ とあります。
歴史もさる事ながら、どら焼きという商品は和菓子を扱っている店では、ほぼ販売している物ではないでしょうか。和菓子の中の定番中の定番だからこそ、上生菓子とならび、どら焼きはその店をあらわす、いわゆる看板となる商品だと私羽二重旦那は感じるのです。
単純だから難しい・・・
どら焼きの基本配合は、卵、砂糖、小麦粉が1:1:1 菓子業界では三同割とよばれています。ものすごく単純ですが、実は奥が深いのです。三同割をくずすと丸く焼けなかったり、明らかにどら焼きとはよべない物になってしまいます。でも皆様、不思議ではありませんか? どら焼きってその店によって全然ちがうあじわいがありませんか?
そうなんです、各店で単純な配合の中に可能性を見い出して研究した成果なのです。簡単な例を説明すると、砂糖を一部水あめに置き換えればしっとりしたり、とかです。その他いろいろありますが、長くなるので控えます。単純な物の奥深さを実感する山田桂月堂羽二重旦那でした。
ちなみに私のどら焼きの理想ビジュアルはドラえもんに出てくるどら焼きです(笑)。ドラえもん目指してがんばるぞ~
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