突然ですが皆様、「一寸法師」はどれくらいの大きさかご存知でしょうか? 一寸が約3.03cmですので3cm位の大きさです。だとすれば、一寸法師が漕いでいるお椀の舟は極小サイズなのか、そう感じるのは私だけでしょうか。
まっ、そんな事はさておき、今日の羽二重旦那の日記は昔の日本で長さを表していた尺や寸、重さを表す貫や匁の名残りを紹介しますので、本日もよろしくお付き合い願います。
尺貫法(しゃっかんほう)とは!?
尺貫法(しゃっかんほう)とは、長さ・面積などの単位系の一つ。日本では、計量法により、1958年12月31日限り(土地と建物の計量については1966年3月31日限り)で取引や証明に尺貫法を用いることは禁止された。
菓子店では現在でも尺貫法が色濃く残っております。まずは長さを示す尺と寸から!!
ホールケーキのサイズは今でも寸!!
クリスマスやバースデーケーキではホールのケーキを購入する方が多いと思いますが、その際にサイズを選びますよね、4号、5号、6号そんなサイズから選んでいる記憶はありますよね。実はこれは直径が4寸、5寸、6寸なのです。理由としては、ケーキのスポンジの焼き型の直径が寸で規格された名残りが現在まで残っている物と思われます。
菓子箱でも寸や尺が基準!!
菓子箱においても、6×8(約18cm×24cm)や7×9(約21cm×27cm)などの寸法が基準で、箱屋さんに注文する時は、それぞれ「ロクハチ」、「シチク」といえば通じます。箱の注文はセンチよりも寸や尺の方が現在でも主流だと思われます。
そして皆様も何気に言葉に出しているはずです。先ほど私が文面で使った「寸法」や、ほんの少し先も予知できない事の例えである「一寸先は闇」など尺貫法の名残りの言葉を使っているのですよ。
長くなりましたので重量編は明日の日記とさせて頂きます。
「一寸先は闇」、、、たった3cm先に闇があると考えると、日々緊張感をもって生活しないといけないな、そう感じてしまう山田桂月堂の羽二重旦那でした。
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