クリスマスまで羽二重旦那が行う6つのルーティーン(その2)

以前のブログで山田桂月堂羽二重旦那が消防団に所属していることは紹介しましたが、消防団にとってのおまつり、出初式(大館市では毎年1月5日)が近づいてきました。今日のクリスマスまで羽二重旦那が行うルーティーンの紹介は纏(まとい)です。

纏(まとい)とは、江戸時代に町火消の各組が用いた旗印の一種。現場で纏持ちは火事場の風下の屋根の上にあがり、纏を振りたてて消火活動の目印とするとともに、仲間たちの士気を鼓舞した。簡単な説明はこんな感じです。

秋田県一の纏(まとい)どころ大館

大館市では出初式の日、中心街の大町ハチ公通りにて、大館市の消防団30分団以上による合同のまとい振りが行われております。今日は丁度その手合わせ(合同練習)がありました。私が知る限り秋田県の中でこれほど大規模なまとい振りが行われているのは大館だけです。きょうの合同練習風景を写真で紹介しますね。

まとい手合わせ七五三

基本中の基本、七五三奴(やっこ)振りです。

まとい手合わせ木遣

木遣り(きやり)振り、大きく振りかぶります。

大火を繰り返した大館だから消防への関心が強い!!

合同のまとい振りの代表は各分団2名ですが、それが終わってからも大館の中心地の分団は団員総出で、午後から夜まで地元町内をまといを担いで練り歩きます。大館の中心街は大火の繰り返しで、私羽二重旦那の地元大館駅前も60年前、大火に見舞われました。隣の町内も40数前に大火を経験しているため、出初式の日はまといが自分の家や店に来るのを待っている人が沢山いるのです。

そんな火の用心への強い想いを持っている人達の前で、下手なまといは振れないので、私達は年の瀬に練習を繰り返し行います。私羽二重旦那はクリスマス前頃から仕事の都合上、練習に行けなくなるので、クリスマス前までに自分のまといは完成させなければいけないのです。これが羽二重旦那がクリスマス前に行う6つのルーティーンその2です。

まといについては、まだまだ伝えたい事がありますので、また後日綴りたいと思います。まといの話をすると熱くなり、心の消火が上手くできない今日の山田桂月堂羽二重旦那でした。


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