まといとは・・・纏は、江戸時代の町火消しが用いた旗印で、消化活動の目印。仲間を鼓舞するためにも使われたそうです。伝統の纏振りは、いまでは、火防祈願や邪気払いのために欠かせない祭事となっています。
大館でも出初式にて、昭和26年から毎年行われています。
伝統の継承それは何事にも通じる
大館の出初式において60年以上続いているまとい振りは当然世代交代があり、伝統の技が継承されてきた訳であります。伝統の継承・・・それは和菓子にも通じる事です。
和菓子においてもまといにおいても、伝統技術を継承する共通点がまといを羽二重旦那が大事にする理由の1つです。大館のまちは大火を繰り返して来たのもあり、防火意識をまといを通じて高くもっている、と私は感じます。伝統の継承を大切に考える心が1つ目の理由であります。
大館のまとい4種を写真で紹介しますね。
七五三奴(やっこ)振り、基本となる振りです。
神田振りです。
秋田奴振り、バランスをとるのが非常に難しいです。
木遣り振り、大きく振りかぶります。
継続は力なり、それも何事にも通じる
何事にも通じるのですが、継続する事が一番大変であり、大事な事だと私は感じます。まといにおいても練習が非常に重要です。繰り返し振った数が自分の力となり、自信となります。数多く経験することで極度の緊張感がある時でも、いつもと変わらぬ事が出来るものだと思います。
まといを通じて継続の重要さを感じられて、自分の仕事であるお菓子づくりも思い直す事が出来る。それが2つ目の理由です。
明日から本格的なまといの練習がはじまります。年々身体がついていかなくなってはいますが、がんばるぞと誓った山田桂月堂羽二重旦那でした。
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