やっぱりハチ公さまのお顔があった方が良いでしょう
右側もスタイリッシュで捨てがたかったのですが、ここは忠犬ハチ公生誕の地大館です、やはりハチ公さまのお顔がないと寂しいと感じ、ハチ公さまが全面にでている左側のデザインを発注しました。衣装は出来る、あとは中身(お菓子)です。
試作もチーズ選びも悪戦苦闘
まずは、クリームチーズの勉強から・・・数件の問屋さんから取り扱っているクリームチーズをすべて取り寄せました。比較的近くに小岩井農場があるので、そこでもクリームチーズを買いあさりました。色々食べ比べてみると、それは千差万別でした。
皆様が買いやすい手ごろな価格のお菓子にするには、高級なクリームチーズは使えません。小岩井産は購入した時点で使えないと判断しました。しかし、ある程度良い物は使いたいので、問屋と交渉しました。すると、「特別価格で出してもいいが、一定量は使ってください」との事でした。大丈夫、売れるだろう、いや売らなければ・・・クリームチーズは希望の物に決めました。
続いて試作を繰り返します。羽二重餅とは違い、初めて作る物、しかもこれといったノウハウもない。本当に幾度と無く試作を繰り返しました。試作の夢も何度もみました、寝ても覚めてもとはこの事でしょう(笑)
なんとかパッケージが届く頃までに、ある程度納得できる物が出来上がりました。試作用の材料なども含めると、かなりの初期投資となりましたが・・・良いんだ、この商品はロングセラーとなるのだから。と自分に言い聞かせました。
当時の事を思い起こすと、まだまだ自分は頑張れる、そう感じた今日の山田桂月堂羽二重旦那でした。
<つづく>
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