今年一発目の羽二重旦那のオススメ商品は、山田桂月堂の明けがら寿です。創業当初から100年以上、変わらぬ製法をまもり継いでいる商品で、山田桂月堂といえば明けがら寿、明けがら寿といえば山田桂月堂と言っても過言ではないと感じております、本日もよろしくお付き合い願います。
明けがら寿(あけがらす)の「す」に寿をあてているのは山田桂月堂だけです!!
明けがらすは、山田桂月堂が創業する10数年前に大館のお菓子屋さんで考案されたお菓子で、砂糖と寒天でできた和菓子の寒氷(かんごおり)にくるみの実をまぜたものです。その切り口が暁の空を飛ぶカラスに見えることから、「明けがらす」と土地の俳人が名づけたと言われています。
大館のほとんどのお菓子屋さんで、今も製造、販売されている大館を代表する銘菓なのですが、明けがらすを「明けがら寿」と寿の字を「す」にあてているのは、山田桂月堂だけです。理由ははっきりとはわかりませんが、このおかげで他店との差別化が出来たと思います。もしかすれば差別化がねらいだったのかもしれませんね。
山田桂月堂は明けがら寿を大館駅で販売するために大館駅前に移転!!
時期ははっきりしないのですが、祖父から聞いた話によると、大館駅にお菓子(おもに明けがら寿)を卸す事になり、利便性を考え、現在の大館駅前に移転したと聞きました。少なくとも移転後80年以上経過しておりますが、前にも触れた通り、昭和30年の大火により、それ以前の資料が焼失してしまっているので、はっきりした時期がわかりません、やはり火災はすべてを奪います、皆様火の用心です。
明けがら寿については、一話では終わりそうもないので何話かにわけて紹介したいと思います。あらためて、100年以上続く、明けがら寿を誇りに感じる今日の羽二重旦那でした。
<つづく>
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