今日の羽二重旦那の日記も昨日に引き続き、大館駅前の象徴的存在「オナリ座」の紹介になります。主に閉館から復活までを綴りますので、本日もよろしくお付き合い願います。
閉館から数年後、オナリ座が空き家に!!
閉館してからも前オーナーの家族がオナリ座にしばらくは住んでおりましたが、数年経過した頃に引っ越してオナリ座は空き家になりました。
その後に聞いた話では、、、オナリ座を出た理由は、創業者で地元の名士だった先代のオーナーが色んな人の保証人になった結果だとの事で、私羽二重旦那も悔しく感じた事を記憶しております。その後、人手に渡ったオナリ座はいつ解体されてもおかしくない状況でした。
2010年のゼロダテの活動が転機か!?
2010年に廃墟となっていたオナリ座を「ゼロダテ」という団体がイベント会場として利用して開放します。ここで私も初めてオナリ座の映写室や映写技師の休憩部屋などを見学できました。
オナリ座の映写室です。市民の多くが目にする事で映画館としての価値を再認識したのではないでしょうか。
いよいよ千葉からの救世主が切替スイッチをONに!!
私達地元町内民だけでなく、大館市民の多くもオナリ座を残したいという想いはありましたが、その想いを行動にうつせる人(資金援助も含めて)はいませんでした。しかし、そこに千葉からやって来た切替(きりかえ)さんが名前のごとく切替スイッチをONにしてくれます。
電気工事関係の仕事で秋田に赴任した切替さんが事務所兼住居として借りたのが映画館だったオナリ座でした。奇跡の始まりはここからです、元々映画鑑賞が趣味だった切替さんはプライベートシアターとして使用するため、自力で修理を始めていきます。その光景をみた近所の人や映画愛好家がオナリ座が再開するのだと勘違いして、再開に向けて手伝いたい、そう申し出たと聞いております。
そしてそんな人々の想いが、オナリ座再開など考えていなかった切替さんのやる気スイッチをONにするのです。
そこから映画館として「オナリ座」が復活するまでまだ数ヶ月の時間が必要となります。この続きは明日の日記にて綴りたいと思います。
切替家には足を向けて寝られない、そう感じる山田桂月堂の羽二重旦那でした。
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