今日もクリスマス後、大晦日まで羽二重旦那が行う2つのルーティーンを紹介しますね、2つ目は餅つきです。
本日もよろしくお付き合い願います。
年末の餅つきは28日が最適です
山田桂月堂でも年末には餅つきをします、おもにお正月用豆餅の注文に対応するためですが、私が生まれる前から決まって、12月28日に行っております。そういえば、修行時代も同じ日に餅つきをしていたので、ちょっと調べてみると・・・
餅をつく場合には『苦』につながる29日はさけ、28日までにすませる風習があります。語呂合わせが起源と言えそうですが、29日に餅をつかないのは2重に苦をつく「2重苦」が忌み嫌われていたから、との事でした。
しかし、2を「ふ」と読むとふくになるので29日に餅つきをする所もあるようですが、山田桂月堂でも修行先でも28日に餅つきをしているので、28日が最適だ、という事にします。
山田桂月堂の餅つきは9割が豆餅!!
割合がかたより過ぎなのかもしれませんが、山田桂月堂では餅つきの9割が豆餅となっております。もちろん下の写真のようなのし餅なども作りますが、ごく少量です。
それでは山田桂月堂の餅つき9割バッター豆餅を紹介しますね。
まずは黒豆ともち米を蒸しあげます。次に砂糖と少量の塩をまぜながらつきます。
つきあがりました、切り分けて成形します。
なまこ状にのばした餅をなまこもちとも呼びます。これを砂糖袋を切ったものに包んで一晩おきます。
ここでも魔法の木箱が登場!!
一晩おくにもプラスチック系の番重(ばんじゅう)だと余熱が包んだ砂糖袋に伝わり、餅がくっつきます。やはりここも木の番重に収納します。
この番重をかさねて一晩おくと、切るのに丁度良いかたさになります。餅つきはけっこうな肉体労働なので、疲れましたが、お菓子の箱で木に勝る物はあるのか? そんな事も考えた山田桂月堂の羽二重旦那でした。
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